こんにちは。
All about Ojuken運営事務局です。
さて、今回は「小学校受験を経験して得られるもの」についてです。
幼稚園を卒園し、子供は小学校に進学します。
多くの子供は地元の公立小学校に進学しますが、一部の子供は国立小学校や私立小学校へ進学します。
国立小学校と私立小学校は、住居区域の制限はありますが、原則として、入学先を選択できます。
教育熱心なご家庭は、より良い教育環境を求めて、小学校受験を検討されるようです。
小学校、中学校、高校、大学の4つの受験の中で、小学校受験のみが特殊です。
模試の合否判定があてにならない点です。
中学、高校、大学の受験は、模試の結果で大まかな合否の予測がつきます。
しかし小学校受験では、模試で上位の成績であった子供が不合格となり、模試の結果が芳しくなかった子供が合格することもよくあります。
入試の合否判定がペーパーテストだけでなく、巧緻性(お箸の扱いが正しいか、雑巾が絞れるか、のりやはさみの扱い方が正しいか)や行動観察(お友達と仲良くできるか、自分の意見をはっきり言えるか、ゲームを楽しみながらもルールが守られているか)、親子面接なども含まれるためです。
また、学校によって合格基準が異なります。
そのため、一概に模試の結果が合否の判定の材料にならないのです。
このように合否の基準が曖昧であるため、ご両親が色々な噂に振り回されてしまいがちです。
情報には真実もありますが、誤った情報も多々あります。
誤った情報に振り回されないためにも、正しい情報を収集することが合格への近道となります。
小学校受験は、必ずしも幼い子供に詰め込み学習を強いるものではありません。
取り組み方によって、子供のその後の人生に良い影響を与えられるものと確信しております。
正しいアプローチで取り組むことにより、子供は学ぶ喜びを知り、また人格の基礎を形成する幼少期に「自分はやればできる」という自信を持つことができます。
子供は言葉を話し始めた頃、「アンパンマン」や「きかんしゃトーマス」「ミッフィー」などの言葉を「パンマン」「ミッフィーたん」など間違いながらも嬉しそうに発します。
本来子供は、新しいことを知りたがりです。また経験したがりです。
「知ることや経験することは楽しい」という気持ちを満たしながら、適切なアプローチで「努力すれば前に進むことができる」という揺るぎない自信の礎を受験を通じて子供に授けることができます。
そのような小学校受験でしたら、子供にとって大変良い経験になります。
小学校受験を通じて、揺るぎない自信を得た子供は、その後の学校生活においても、学業や課外活動に積極的に取り組み、素晴らしい成績を残すことになります。
小学校から高校まで一貫教育を行っているほとんどの学校で、首席で卒業する生徒は、大抵小学校からの内部進学者です。
良い意味で教育熱心なご家庭で育った子供は、高校を首席で卒業していきます。
また、育脳の観点からも、楽しみながら行う小学校受験は、大変有意義です。
受験勉強という言葉には、苦しいイメージがありますが、実際に小学校受験対策としての取り組む課題は、お絵かき、言葉遊び、制作、体操、歌、踊り、といった楽しいものがほとんどです。
ペーパーテストもゲーム感覚で楽しんでいる子供がたくさんいます。
これらのことを楽しみながらこなすことで、3歳から7歳までの間に、しっかりとした脳の神経回路のベースをつくることができます。
その結果、7歳以降に脳の神経回路を発達させていくことができるのです。
だからこそ、3歳から7歳の間の過ごし方は、大変重要なのです。
育脳の観点から、子供の幼少期に、ご両親に気をつけていただきたいことを簡単に説明します。
脳神経外科医の林成之先生が推奨されております、10個のポイントです。
1、物事に興味を持ち、感動するように教える
2、「無理」「できない」「大変」などの否定的な言葉を使わないようにする
3、やるべきことを後回しにさせないようにする
4、本を読んでいるときや、何かをしているときは、子供が一つのことに集中できるような環境を整えてあげる
5、「だいたいできた」で終わらせないようにする
6、人の話を聞き流す習慣が身につかないように気を配る
7、人を馬鹿にしたり尊敬できないといった思考を持たないようにする(父親や母親自身がそのような態度は取らない)
8、学んだことを確認するようにする
9、失敗したことを素直に言える環境を子供につくってあげる
10、損得を考えずに全力で挑戦する習慣をつける
詳しくは、林先生の著書「子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!―脳を鍛える10の方法」 (幻冬舎新書)に書かれていますので、興味のある方はお読みください。
林先生は、理解力や記憶力を高めるには、脳の本能を磨き、良い心を育むことを推奨されております。
これには私も深く同意しております。
今日はここまでです。
それではまた!
All about Ojuken運営事務局