皆さま、こんにちは。
All about Ojuken運営事務局です。
さて、今回は「受験を決意したら最初にすること ②願書作成、面接の準備(親の受験対策)を始める」についてです。
初めて小学校受験を経験されるご両親は、「この時点で願書作成!? 面接の準備!?」と不思議に思われるかもしれませんが、考えているより大変な作業です。
志望校が決定したら、願書の作成準備と面接対策を開始しましょう。
早いと思われる方もいらっしゃると思いますが、願書の作成と面接の対策は、小学校受験の本質そのものです。
小学校受験が親の受験といわれる理由は、家庭の教育方針や雰囲気などが、様々な考査や面接を通じて試され、合格が決定されるところにあるといわれています。
ですから、願書に書いてある内容や面接の回答が実情と異なる家庭が、最も学校から敬遠されます。
実際に、ある伝統校の校長先生が、
「我が校の教育理念に共感し入学したはずなのに、最近の保護者は、入学した後で学校の教育方針に異議を唱える。
また、子供の教育やしつけなど、全てを学校にしてもらえると考えているらしく、保護者自身が我が子を教育するつもりがなく、困っている。
これからは、当校の教育理念に真に賛同してくれるご家庭の子供に入学してほしいと考えている」
とおっしゃっていました。
面接のときだけ「学校の理念に惹かれている」と話す家庭の子供ではなく、学校の教育方針と家庭の教育方針が一致していることと、学校と協力して同じ方向に歩もうとする家庭の子供を求めているのです。
そのため、面接試験では、様々な質問が子供にされます。
「どのようなときにお母様から注意をされますか」
「お父様にどのような時に褒められますか」
などです。
家庭の教育方針を確認するための質問です。
子供は素直ですから、取り繕うこともなく、ありのままを話します。
ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念が一致している点を明確にしましょう。
そして、一致している点を意識しながら、子供の教育をしましょう。
そのようにすることで、志望校の教育方針と家庭教育に多くの共通点が生まれてきます。
次第に、子供も志望校にあった雰囲気となります。
保護者が教育方針を明確化して、常にその教育方針を頭に置きながら子供に接することで、ぐっと合格が近くなります。
願書の作成や面接対策を願書の提出期限直前に始める方がいますが、それでは時期が遅すぎると思います。
願書の作成や面接対策のために深く考えた教育方針を家庭の教育に反映可能な時期に対策を始めなければ、合格が遠くに行ってしまいます。
願書の作成や面接対策のために考えた教育方針で子供に接することで、入試当日の様々な考査において、子供の言動と面接での保護者の回答が一致します。
学校には、当然大変良い印象を与えることができます。
願書の作成や面接対策は、受験をするからには、いつかはしなければならない作業です。
予想以上に時間を必要とする作業ですので、志望校を決定した時点で、すぐにでもとりかからなくてはならない作業です。
入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化して実施することで、
「こんな子供に育ってほしいけれども、我が子は今こういうことができていない」
「我が家の教育方針では〇〇を子供にしてあげたいけれど、時間的に余裕がない。
その代わり△△をしてあげよう」
など、様々な思いが保護者に出てきます。
これも大変効果的な面接の対策になります。
「子供と二人三脚でクラシックバレエのレッスンに取り組んでいるのだから、そのエピソードを話せば大丈夫」と思い込むご両親もいます。
そもそも教育方針をしっかり練っていなければ、実際の出来事と絡めての説明ができません。
志望校を決定して、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いぐらいで、決して早すぎることはありません。
ですから、親子2代、3代、同じ学校に入れている方を見ますと「なるほど」と思います。
その方たちは、すでに、学校の教育方針や雰囲気が、生まれながらにして身についているのだと思います。
なお、家庭の教育方針を明確にするときには必ず、両親の意見のすり合わせを行いましょう。
両親の意見が異なると、子供が混乱します。
特別な時間を取る必要はありませんが、仕事の合間にメールでやり取りをするなど、できるだけお互いの負担にならないように工夫をして、意見のすり合わせをしてください。
受験が原因で家庭の中の空気が悪くなってしまっては元も子もありません。
仕事で忙しいお父様に負担をかけすぎても、家庭内の空気が悪くなることがあります。
お父様、お母様がお互いに楽な方法を選択することで、争いごとを回避できると思います。
結果が同じであれば、決して手を抜くことは悪いことではありません。
できるだけ知恵を絞って、良い意味の手抜きをしてください。
願書の作成や面接準備の方法については、注意点が山ほどあります。
それはまたの機会にします。
今日はここまでです。
それではまた!
All about Ojuken運営事務局