面接に挑む

学校について
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田園調布雙葉、東京女学館、清泉、そして目黒星美、聖心などでは、特に面接が重視されています。

面接は「親子」「親のみ」と「子供だけ別室に連れて行く」3つの形式があります。

長さも5~10数分までで、各校様々ですが、学校側からすると、いずれの形式も学校の理念と家庭の教育方針が合致しているか否かを確認するための絶好の機会です。

一貫教育、特に中高での途中募集がなく、長きにわたり同じ学舎での生活を送る場合などは、面接を最も重視されているようです。

田園調布雙葉の場合は、中高での募集がないため、小学校での人数がそのまま高校まで増えることなく進みます。

そのため小学校入試の面接は厳しく、親子3人の面接を終えたらその場から子供を別室に連れて行き、子供だけの面接があり、残った両親は引き続き両親だけの面接と3形式の面接があります。

一方、中学受験で、6年のみの小学校や、知識と思考力重視の小学校などは、ペーパーテストの結果いかんで、形式的な面接も見られます。

暁星などは、一次考査のペーパー試験に合格した受験者のみに面接の機会が与えられます。

東京女学館宝仙学園などの推薦試験の場合は、じっくりと面接時間が設けられています。

多くの私立小学校で面接を重要な位置づけとし、校風に合っているか、将来学校のDNAを継承するのにふさわしい家族、生徒となれるかが吟味されているようです。

面接の準備にどれくらい時間を費やしたら良いのでしょうか。

事前準備に時間をかけることに越したことはありません。

一夜漬けで対応できるほど甘くはないのです。

親自身の面接での失敗も試験結果に大きく影響しますので、親としても責任やプレッシャーを感じずにはいられません。

まずは、募集要項などを熟読したり学校説明会に何度も足を運んだり、各校の教育理念生徒や先生、そして、その学校に通われている子供のご家族の様子などを参考にすることです。

実際、面接日は学校にもよりますが、1週間から4週間にわたって設定されています。

学校側は毎日数多くの親御さんと面接することになります。

限られた面接時間内で差別化できる受け答えができることは、相当に難しいことであります。

募集要項や学校説明会での情報だけでは、とても差別化が難しいのが現実です。

当然、面接時には奇をてらった言動は避けたいと思いますが、面接官が思わず前のめりになり「なるほど!」と思われるような受け答えをするには、ポイントがいくつかあるようです。

・具体例やエピソードの引き出しを揃える
・学校側の面接官のバックグラウンドを知る

具体例やエピソードは、何にもまして家族特有の話題ですので、どのような質問に対しても引き出して活用できるお話のネタをいくつか整理しておくと便利です。

特に、運動、制作や習い事など、子供が頑張って取り組んでいることなど、人やコミュニティーとのふれあいや、親自身の発見など、親子関係の点からも考えてみるのはいかがでしょうか。

皆さんの家庭の中にも、きっと素晴らしいエピソードがたくさんあるはずです。

面接間近になって考えても、なかなか思い浮かばないものです。

日頃よりいくつものネタを引き出しの中に蓄えておくと良いですね。

面接に当たる学校側の代表者は、校長先生、教頭先生、理事長、事務長、担当の教師などですが、例年どのような方が面接に当たるのかを、できる限り事前にチェックしておくことをお勧めします。

小学校受験の面接でなくて、他のことでも、初めてお会いする方のバックグラウンドを確認しておくことは、相手の興味や話の活路を見つけ出すための参考としても有益です。

面接に当たる方の専門教科や、これまでの系譜など、経験、モットー、出身地や出身校、学校外での活動、趣味などです。

小学校の面接の場合は、質問をし、お話を聞いてくださる方々は教師であって、面接官ではないことを心において、両親の考えと家庭の姿を理解していただける話題の活路を見つけたいところです。

最後に、面接対策としてドアの開け方や閉め方、入場や退場の順番、挨拶の言葉など、細かい作法について色々と解説や指南を求め、悩んでいる方々が多いように思います。

結果から言いますと、常識の中で、面接官に不快な印象を与えなければ問題ありません、と言いたいところですが、常識の範囲は人によって違います。

小学校入試でペーパー重視の学校では、あまり細かいことはなく、面接官に不快な印象を与えなければ問題ないと思います。

カトリックの女子校の面接では、入場や退場の順番はおろそかにできません。

入場のときは、お父様、子供、お母様の順で、退場のときも、お父様、子供、お母様の順です。

前にも書きましたが、良いとか悪いとか、好き嫌いは別として、学校は求めているものがそれぞれ違います。

したがって、学校の顔は全部違います。

志望校の顔と求めていることをしっかりと把握して進みましょう。

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