有名私立小学校に子供を合格させるお母さんは同じ匂いがする

親の役割
この記事は約4分で読めます。

私は2人の娘の母です。

娘たちは10歳年が離れています。

最初のお受験は35年前でした。

友人たちもほとんど私立小学校を受験する環境にあり、男の子、女の子、ともに多くの私立小学校に通わせており、自然にそれぞれの学校のカラーや素顔を把握するようになりました。

娘の受験から、色々な方からの紹介でお受験の話を聞かれ、またその方たちのお孫さんへと何かの形で今までお受験のアドバイスに携わってきました。

35年前は、今のようにパソコンや携帯、スマホもなく、情報が乏しく、お受験に成功した方に聞いて情報を得るしかありませんでした。

本といっても、それほど深いことは載っていなくて、ハード面のことはわかっても、ソフト面は皆無に等しかったように思います。

娘は第2次ベビーブームの中で生まれましたので、大学入学も大変だったと記憶しています。

また今のように小学校を受験させる子供のお母さんで、働いている方がいらっしゃるのは珍しい時代でした。

働いているお母さんがお受験を成功させた話は聞いたことがありませんでした。

それほど小学校受験は生易しくないのです。

自分の力ではどうにもならないことがたくさんあった時代でした。

娘の受験の少し前のことですが、あるカトリックの小学校で、身内で三親等までに卒業生または在校生がいない方には、願書さえ頂けない時代もありました。

それが時代の流れでしょうか、変わったものです。今はその学校に学童保育まであり、驚きました。

お受験は、少しづつ、少しづつ変わって、今に至っていますが、変わらないのはその学校のカラー、匂いです。

特にミッション系のお母さんの匂いは独特です。

一見華やかで派手なイメージのある私立小学校ですが、カトリックの修道院を母体にした女子校などは、堅実で質素な生活習慣が、しっかり親子ともに身についています。

お母さんの髪型や着ているもの、身につけている物、色や形、所作、価値観などが同じ匂いとして発しているのだと思います。

やはり学校のカラー、DNAなどをしっかり受け継いで、体や生活に染みついているのだと思います。

特に、親子二代、三代と同じ学校出身という方は、本当に強い匂いを持っています。

きっとこの匂いがミッション系に相性が合うのかもしれません。

今も昔も、お受験でやるべきことは同じで、大手幼児教室(伸芽会など)、個人教室(学校別)、体操教室、お絵描き教室の4点セットは変わりません。

私の友人の話ですが、子供が生まれてすぐに「相談塾」というのがあって、そこで幼児教室に入るまで(3歳の秋まで)にどのように育てたら良いか、3年以上にわたるアドバイスを頂き、日一日を寝る前に反省しながら、明日に向かっていたと話していました。

お受験は、付け焼刃ではできない6年間の家庭生活の総決算なのです。

子供の受験を通して、私自身も多くのことを学び、子供とともに成長させてもらったように思います。

お受験に関しては、両親でよく話し合って、同じ方向へと、ご家族で進んでほしいと願っております。

今までの経験で、お父さんの賛同を得られず、お母さんの意思で子供の受験を決めて進んでいる方も見てきましたが、当然ながら、良い結果を得られずに終わった方を何人も見てきました。

お受験というものは、母親の力だけで乗り切れるほど単純ではありません。

競技で例えるなら、個人戦ではなく、家族が一丸となってスクラムを組んで挑む団体戦です。

特に核家族化が進む家庭の中で、母親の務めをサポートする意味でも、父親の存在意義は大きいのではないかと思います。

かわいい我が子のためにも、ご両親でじっくり話し合い、今置かれているご家庭の状況の中から、子供にとって最大限の良い方向性を見つけていただきたいと願っております。

小学校受験は人生で1回きりです。浪人はありません。

希望する学校の入学式をイメージして、一丸となって進めたらと思っております。

お受験で、一番新鮮なお話を聞くことができるのは、やはり昨年合格したお母さんに聞くことです。それが最も効果があります。

しかし、実際にそのような方や、何でもざっくばらんに聞ける親友はいらっしゃいますか?

万が一、近くにいたとしても、本当に自分の本音でいろいろ聞くことが可能でしょうか?

見栄や世間体があって、またはお子さんの状況に合わせて聞いていくことって難しいですね。なかなかできないものです。また、万が一いたとしても、どこまで本当のことを教えてくれるでしょうか?

世の中の成功者は、実は本当のことを公然の場で言ったり、本では書かないのですね(笑)。

ですから、ストレートに本当の情報が入りにくいのです。特に「お受験」の世界では……。

幼稚園でも塾に通っていることを内緒にしていることがあります。

「○○ちゃん、ママとお勉強に行っているの?」

「行っているけど、ママが言っちゃダメって言うから言わないよ……」

本当にお受験を抱えるお母さんは孤独です。

これから、有名私立小学校に合格させるノウハウを、本音で書いていきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました