幼児教室の選択 ~大手の教室と個人の教室~

幼児教室
この記事は約4分で読めます。

Contents

概論

有名小学校に何人も合格させた実績を持つ幼児教室のノウハウに頼らざるを得ません。

私の友人で、基本は家庭での母親との独学で、幼児教室には通わず、時折、教室の学校別講習会や公開テストのみを受講して、国立小学校に見事合格された子供さんを一人だけは知っていますが、私立小学校対策において、幼児教室や個人の先生のお世話にまったくならずに合格した家族に、少なくとも私はお会いしたことがありません。

幼児教室の選択にあたり、まずは、メリット・デメリットを考え、納得がいくまで体験授業に参加し、内容を十分確認することが必要不可欠です。

そして何よりも、親の考え方と子供の性格に合っているかを精査してみることが大切です。

志望校に実績がある教室から選ぶことになるでしょうが、実際に教室に通った経験のある親御さんから、経験談とアドバイスを聞くことを是非ともお勧めします。

また、同じ幼児教室といっても、何人もの異なる先生の体験授業に参加することをお勧めします。

同じトレーニングや講習会、勉強会を定期的に受けている幼児教室の先生といっても、指導してくださる先生によって、個性と教え方の特徴は当然のことながら人それぞれです。

使用する問題が同じでも十人十色、誰一人として同じ考えではありません。

そしてここでも、母親任せではなく、お父さんも幼児教室、先生選びに大いに参画してください。

大手の教室

一概には言えませんが、初めての小学校受験の場合は、大手の幼児教室をお勧めします。

首都圏を中心に、大手幼児教室の代表ともいえる「伸芽会」と「ジャック幼児教育研究所」は、その指導のきめ細かさ、先生のクオリティーの高さ、大局的に子供たちの総合力を高めていくクラスの豊富さは圧巻で、情報も満載です。

小学校受験では一般に、幼児教室、個人教室(志望校に沿った教室)、お絵描き教室、体操教室の4点セットです。

しかし一方で、多種多様な各種コースや教室が豊富に存在するだけに、気がついたら数十万円を支払う事態になることに加えて、子供を振り回すことにもなりかねません。

親として、節度と、責任あるコース・教室選びが必要です。

また、コースの中には、レベル(習得)別に子供が選別される特別コースも設けられています。

復習をおろそかにしていると、「お客さん」にならないとも限りません。

いずれも教室の責任ではなく、親の責任です。しっかり考えて行動したいものです。

個人教室

 少人数の教室を含めてですが、いくつかのリスクがあることを理解の上、選択することになるでしょう。

特定の有名私立小学校に圧倒的に強いという評判で、自称「カリスマ教師」と言われる先生が存在します。

「カリスマ」の根拠と実際の考え方を吟味すべきです。

先生との距離が極めて近いため、特に母親、子供の相性が良いことが大前提です。

集団行動などを学ぶ機会があまりないので、大手の幼児教室と個人教室を掛け持ちで受講している人が多いようです。

この場合、授業料が相当な額になることは、覚悟の上となります。

個人教室の選択のポイントは、子供自身が通うことを本当に楽しみにしていて、両親と先生が強い信頼関係にあることです。

時間的に受講の柔軟性が高いこともポイントです。

その上で、特定の私立小学校受験を念頭に、特に伸ばしたい分野が決まっている際は有効かもしれません。

「カリスマ」という枕詞と噂だけを信じて、個人教室一本で小学校受験に臨むことは、少々危険ではないでしょうか。

あくまで幼児教室は、受験に向けた家庭での生活、勉強の補助的役目であり、ある種のペースメーカーであることを忘れないでほしいと強調しておきます。

家族一丸となった家庭での努力の積み重ねがあっての幼児教室であり、その逆はありえません。

教室に過大な期待を寄せて、先生と教室に任せきりな家庭が子供を合格に導くことはありえません。

幼児教室への過度な期待と親の無責任さは、せいぜい湯水のように流れるお金の浪費と失望感といった結末に終わるのではないでしょうか。

こう考えると、「子供が伸びない」「先生と合わない」などと、年長の春以降になっても幼児教室や先生をしばしば変更するのは愚の骨頂で、子供にも何のプラス効果もありません。

最高の先生は、家族以外に存在しないのですから。

 

タイトルとURLをコピーしました